シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)

概要
12～16歳の部活をやっている学生に多い疾患で繰り返しのジャンプやランニング、急激な運動量の増加などで下腿内側筋群（すねの内側）に疲労がたまり筋の柔軟性が低下することで筋肉が脛骨の骨膜を引っ張って骨膜に炎症が起こる疾患です。

症状
運動時や、運動後にすねの内側を中心に縦長に広い範囲で痛みが出ることが多く、腫れや熱感を伴うこともあります。
また、初期の頃は運動開始時の痛みがあり、しばらく運動していると痛みが軽快してくるのですが、悪化してくると安静時痛も出現してきます。

治療法
過度な運動は中止し安静にしてください。
痛みのある部分のアイシングをすることで炎症を抑えます。
患部に超音波や鍼灸等を行い、患部の周囲をマッサージでほぐして症状を緩和させていきます。

予防のポイント
自分でできる範囲のマッサージやふくらはぎのストレッチをして筋肉の柔軟性を高めることで予防することができます。
また、かかとのすり減ったシューズは交換し、クッション性のある運動靴を履いたり、走る時のフォームの見直しも重要になります。
無理して運動を続けるのではなく、早めに治療することをお勧めします。